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私にとって絵を描くことは、
神様とともに感じた 美の記憶
色彩、音、香り、感触・・・
をひろいあげ、画面に封印していくことです。
幸福感に満ちた 甘美な時間であり
それは祈り、あるいは礼拝ともいえます。

制作が礼拝へと変えられた出来事についてはこちらにまとめました。

日本美術家連盟会員
Bible&Artミニストリーズ会員

テンペラ画との出会い

あるとき、フラ・アンジェリコの「受胎告知」
という作品に本の中で出会いました。
その静かな美しさ、清らかさに強い憧れを抱き、
どのようにして描かれたのかについて
興味を持つようになりました。


受胎告知
フラ・アンジェリコ Fra Angelico

ディオチェザーノ美術館(コルトーナ) 1433-1434年



女子美術大学を卒業し、
暫くは仕事をしながら制作を続けましたが
仕事の一つの区切りを期に
念願だったイタリア行きが叶いました。

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半年間の滞在中に

シモーネ・マルティーニ、
フラ・アンジェリコ、
ボッティチェリ
レオナルド・ダ・ヴィンチ、
ラファエロ

などの名画を現地でゆっくりと
鑑賞することができました。
この滞在期間中に観たものや、感じた事が
その後の制作を大きく変えていく、
一つのきっかけになりました。

日本に帰ってから、川口起美雄 先生に
テンペラと油彩の混合技法を5年間学び、
小さな作品を丁寧に仕上げる方法を身に着けました。  

制作が礼拝に変えられる

ある時、自然の中を一人で散歩していました。
その頃は心がすっかり疲れていて。。。

一つの痛みをともなう出来事があり、
それをきっかけに、過去の薄暗い記憶の数々が思い出され
出口のない中を、ぐるぐると回っているようでした。
鳥の声や、緑の香り、そよそよ吹く風が
痛みを和らげてくれるように感じ、黙々と歩いていく。。。

目に映るものを、追いながら足を進めるうちに、何か気になってそちらを見ると

虫に食われたボロボロの葉。

それも、周りの葉は生き生きとしているのに、
なぜかその葉だけが穴だらけに。。。
たまたま虫に見つけられやすい場所に生えていたのでしょうか。
目の前の葉と心が重なりました。
ボロボロで、みじめで、醜く、痛々しいと
その頃は、いつも感じていましたので。

しばらく、その葉をながめていると、
新しい思いが浮かんできました。
少し前に観た映画:「パッション」のキリストの姿、
そして葉のイメージが重なり、一つの言葉が響きました。

”まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たち
は思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私
たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲
らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた”
(旧約聖書:イザヤ書53章5節)

何度も読み、よく知っている箇所でしたが
私への語りかけとして、初めて受け取ることができました。
ボロボロになった、穴だらけの心を
キリストが代わりに引き受けてくださったのです。
そのことを、ハッキリと知ったとき
生まれて初めて 自由な場所に心が移され
そこに住むようになりました。

心の闇と痛みが、光によって消し去られて。。。

虫食いの葉は病や痛みの象徴ではなく、
光をたくさん通す、美しいレースにかわり
気持ちよさそうに、風にゆれて踊っているようでした。

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W o r k s

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略 歴

北海道函館市に生まれる
女子美術大学芸術学部洋画専攻卒業
2002年朱葉展に初入選し以降毎年出展。
2003年イタリア(シエナ、トーディー)に滞在。
    様々な美術館にてテンペラで制作された絵画にふれ、刺激を受ける。
2004年朱葉会にてマツダ賞受賞
2006年よりバイブル&アート展に出展、以降毎年出展。
2007年銀座教会ギャラリーにて個展。
2008年~2010年埼玉会館にて個展。
ギャラリーd.j「心に残るもの」「クリスマス展」出展
2008年~2013年まで川口起美雄師に師事しテンペラと油彩の混合技法を学ぶ。
2011年船岡賞受賞、朱葉会会員に推挙
2012年~2013年「scuola展(川口起美雄門下による)」出展
2013年~2014年 あかね画廊「新春女流作家展」出展
2015年3月 画廊宮坂にて個展
        二紀展に出展
2016年9月 画廊宮坂にて個展
10月     二紀展に出展
2017年    春季二紀展に出展
                  二紀展に出展
2018年4月   画廊宮坂にて個展
2018年6月   日本美術家連盟奨励展に出展
2018年   二紀会台湾展に出展
2018年10月 二紀展に出展
2019年10月 二紀展に出展
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https://sononism.com/exhibition