『Fiore Preghiera～祈りに咲く花Ⅰ』テンペラ・油彩 S100
ヨハネの福音書 17章 24節
父よ。わたしに下さったものについてお願いします。わたしがいるところに、彼らもわたしとともにいるようにしてください。わたしの栄光を、彼らが見るためです。世界の基が据えられる前からわたしを愛されたゆえに、あなたがわたしに下さった栄光を。
ヨハネの福音書 17章 26節
あなたがわたしを愛してくださった愛が彼らのうちにあり、わたしも彼らのうちにいるようにするためです。
ヨハネ17章はイエス様が十字架にかかる前に祈られた祈り。
十字架の構図の中に花と茨の冠を配置し、一体化するように女性を描いてみた。
赤いダリアは、十字架の苦しみの中にあるキリスト、赤い実（フィペリカム）は流れ落ちる血潮。
この赤の流れが、女性の頭から身体までつづく。。。。。
茨の冠は左の腕に配置され、花婿キリストと痛みも共にするという婚約指輪として描いた。
下の部分に暗い色調があり、闇の現実が広がっている。
しかし、絶えず上を向き礼拝するときに、闇のような現実のなかに
美しい空が広がってゆくことを見つける。
茎から離れて、天に向かって飛んで行くチューリップは、キリストの復活と昇天のイメージ。
