『受胎告知』のガブリエルを黄金背景で描きました


受 胎 告 知
Kunie Hattori
2021年
個人蔵

『受胎告知』のガブリエル    ゴールドは天の色彩

聖書の中の純金

聖書の中に聖なるものや空間を作る際に、純金を使うようにと神様が直接指示されている様子が
出エジプト記に書かれています。

また黙示録の中にも、”都や大通りが純金で作られている”という表現があります。
詳しくはまた別の機会にまとめてみようと思いますが、このようなことから

純金=天の色彩で神様に属する色と認識し、金箔を多用した作品を描かせて頂きたい思いを持つようになりました。
2020年の春頃から金箔の扱いについて研究し、「受胎告知」は2022年の冬に完成しました。

金箔を使った表現

ガブリエルの頭の周りの光輪は、ルネッサンス期の絵画に見られる表現をアレンジし凹凸を作った上に、栢下トノコを塗り、その上に金箔をを施し装飾的に仕上げました。

背景は全体に金箔を張ったのち、ラピスラズリで部分的に着彩し、更にその上から砂子を蒔きました。砂子は日本画の金箔の表現です。

このように様々な金箔の使い方を駆使して生まれたのがこの作品です。

『受胎告知』のガブリエル     百合の花

受胎告知の絵画には、伝統的に百合の花が描かれ続けているのですが、ガブリエルがマリアに差し出しているというのが最も多い構成です。
百合の花には雄しべがなく、マリアが乙女で聖霊により身籠ったことが表現されています。

『受胎告知』のガブリエル   ご感想を頂きました

受胎告知の複製をお求めくださった神奈川県在住のS様より、嬉しいご感想を頂きました。

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飾っていただいた『受胎告知』

S様のご感想(神奈川県在住)

州恵さんの絵を拝見させていただくようになって、10年以上になります。

州恵さんの絵が表す神の御国の聖さ、純真さ、暖かさや栄光、麗しさが好きでしたし、州恵さんの作品の中の人物の変化と成長を見せていただけることも楽しみにしていました。

コロナ禍の2020〜2021年の間は作品を拝見する機会を逃していましたが、2021年12月のChristian Creator Quartetの案内でこの受胎告知を見た時、ひと目で州恵さんの絵がシフトしたことがわかり、絶対に見に行きたいと思いました。

自粛の期間に州恵さん御自身が絵画の技法の研鑽をさらに深め、天の栄光を表すのに金を使うなど、手法や画材が変わったことももちろんですが、それだけではなく、描かれている人物に、聖さ、優しさ、柔和さ、優雅さに加えて、力強さが加わりました。

地上における、悲しみや苦しみをもたらすものに対して、現状に揺り動かされず、静かな聖なる権威を持って対峙していく。
この「受胎告知」は、人類の普遍的な闇に対して「希望」を差し出しているかのようです。(百合の花は救い主イエス・キリストを象徴する花でもあります)

原画は、もう州恵さんの手元を離れ、「この絵を自分の傍らに置いて、一日中眺めていたい。」というほどの熱意を持って求めた方のもとにあるとのことでしたが、
私は5月の個展で、州恵さんの複製を求めさせていただきました。アンティーク額を型どりし着彩した、ハンドメイドの額に入っています。

新たに彫金の手法をアレンジして絵に合う額をも製作する、どんなにか手間のかかる作業かと思うのですが、額を含めて、トータルで一つの世界観を表す作品になっています。

天の栄光をどのように顕すか、主を思う心ゆえに、州恵さんが追求して来た研鑽が、この作品に
※イザヤ60:1の御言葉のように、輝き表れています。
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階段を使う時、必ず視線の向かう先に飾っています。
家族全員が日に何度も必ず使う階段。
使うたび、目にしています。

人は見るものに向かうという無意識の法則が、家族1人1人の人生で作動しますように。

※イザヤ60:1
起きよ。光を放て。あなたの光が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。

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Kunie
S様、素晴らしいご感想をありがとうございます

(新改訳第3版)

Christmas Christian Creator Quartet 2021

2021年のクリスマスを含めた1週間、友人たちと4人でご降誕をお祝いする展示をいたしました。
その時の様子をこちらからご覧いただけます。

受胎告知の名画については、こちらにまとめました

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受胎告知フラアンジェリコの作品

受胎告知を沢山描いた、フラアンジェリコの作品についてまとめられている記事はこちらからご覧になれます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/