トマスと復活のイエス
トマスと復活のイエス イエスに会った弟子たち
ヨハネによる福音書20章24~25節
十二弟子のひとりで、デドモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたときに、彼らと一緒にいなかった。そこで、ほかの弟子たちが彼に
復活のイエスとトマス トマスの反応
ヨハネによる福音書20章25節
しかし、トマスは彼らに
イエスの復活への疑い
トマスと復活のイエス イエスの語りかけ
ヨハネによる福音書20章26~27節
八日後、弟子たちは再び家の中におり、トマスも彼らと一緒にいた。
戸には鍵がかけられていたが、イエスがやって来て、彼らの真ん中に立ち、
と言われた。それから、トマスに言われた。
レンブラントの作品
トーマスの不信
レンブラントRembrandt
プーシキン美術館
1634年
暗闇に光り輝くキリストの姿、脇腹に手を入れて確かめるように勧められたときの、トマスの動揺が見事に描かれています。
トマスと復活のイエス トマスの応答
ヨハネの福音書 20章28〜31節
トマスはイエスに答えた。
これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの名によっていのちを得るためである。
カール・ハインリッヒ・ブロッホの作品
トマスの不信
カール・ハインリッヒ・ブロッホ
Carl Heinrich Bloch
暗い背景に、白いキリストの衣と赤いトマスの衣の色が響きあうように配置されています。
聖書の中で白は聖さ、赤は罪の色として度々表現されるのですが、聖さの極みであるキリストと、神の聖さと照らし合せた時に見えてくる人の本質が表現されています。
威厳に満ちたキリストの表情は、疑ってしまう人間の悲しみを理解し受け止めてくださっているようにも見えます。
ジョセフ・ナベスの作品
トマスの不信
フランソワ・ジョセフ・ナベス
François-Joseph Navez
ヒューストン美術館
1823年
Joseph_Navez_-_The_Incredulity_of_Saint_Thomas_
少し心配そうな顔で恐る恐るキリストの傷跡に手を差し入れるトマス。
やはり心配そうにキリストの表情とトマスの様子をうかがう弟子たち。。。真っすぐにこちらを見つめるキリストの表情が、作品を観る私たちにも語り掛けてくるようです。
トマスと復活のイエス イエスの勧め
ヨハネによる福音書20章29節
イエスは彼に言われた。
見ないで信じる人たちは幸いです。
トマスと復活のイエス カラッバッジオの作品
トマスの不信
カラバッジョ Caravaggio
サンスーシギャラリー
1601-1602年
Caravaggio_-_The_Incredulity_of_Saint_Thomas.jpg
頭を寄せ合ってイエスの脇腹をのぞき込む弟子たち。
指を入れた傷跡の皮膚のめくれ上がった様子と指先が傷跡の中に入り込んでいる様子が、
なんともリアルで、見ている側もトマスと一緒に指を入れているような感覚さえしますね。
傷口に視線を集めその後らせんを描くように動いていく構図で構成されています。
カラバッジョの力量溢れる作品です。
トマスと復活のイエス ドゥッチオの作品
疑心のトマス
ドゥッチオDuccio
1308-1311年
Duccio_di_Buoninsegna_014.jpg
シエナ派の祖と言われるドゥッチョの作品。背景やキリスト、弟子たちの光輪に金箔が用いられ豪華に仕上げられています。平面と立体のバランスが大変魅力的です。
トマスと復活のイエス シーマ・ダ・コルネリアーノの作品
トマスと司教マグノの疑い
シーマ・ダ・コルネリアーノ
Cima da Conegliano
1505年頃
美しい建物の中心にキリストとトマスそして司教マグノと言われる人物。アーチ形にくり抜かれた形の向こう側には美しい景色が広がっている。人と景色の表現色合いに、ジョバンニ・ベリーニの影響が感じられる作品。
トマスと復活のイエス ベラスケスの作品
使徒トマス
ベラスケス
Diego_Velázquez
オルレアン美術館
1619〜1620年
Santo_Tomas-Diego_Velazquez.JPG
復活のイエスとトマス ラ・トゥールの作品
聖トマス
ラ・トゥール
パリ、ルーヴル美術館
1625-1630年
georges-de-la-tour/st-thomas
トマスに関して描かれている聖書箇所は少ないため、年齢も様々な形で描かれています。
この作品のトマスは無口で控えめな印象の男性に仕上がっています。頭の血管までも丁寧に描かれ読み込まれた聖書を手にしているところから、敬虔さも感じ取られますね。
トマスと復活のイエス まとめ
トマスは疑い深い人物として理解されることが多いのですが、疑う事は悪いことではなく、むしろ理解できないことは そのまま聞いてみる正直で純粋な性格だったといえますね。
真っすぐな心で問いかける時に、神様は必ず答えて下さいます。
しかも、一人一人に一番わかりやすい方法で。。。。
そして、ユダヤ人を恐れて閉じこもっていた弟子たちの真ん中に立たれたのです。弟子たちは、亡くなったと思っていた師が目の前に立っているのを見て、とても喜びますトマスはたまたまその場所に居ませんでした。