ペテロがタビタの蘇生に立ち会うー聖書と絵画ー

タビタ、思いやりに満ちた女性。

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ガブリエル
ヤッファと呼ばれる、現在のテルアビブの近くの港町に、タビタ(ドルカス)という女性の弟子がいました。彼女は思いやり深く、沢山の良い行いや施しをしていました。ところがある日、病を得た彼女は亡くなってしまいます。
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タビタの蘇生
コーネリス・ブロマート(II)
アムステルダム国立美術館
1664年-1692年

使徒の働き 9章36〜39節

またヤッファに、その名をタビタ、ギリシア語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。彼女は多くの良いわざと施しをしていた。
ところが、そのころ彼女は病気になって死んだ。人々は遺体を洗って、屋上の部屋に安置した。
リダはヤッファに近かったので、ペテロがそこにいると聞いた弟子たちは、人を二人、彼のところに遣わして、

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遣い
私たちのところまで、すぐ来てください
と頼んだ。そこで、ペテロは立って二人と一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らはペテロを屋上の部屋に案内した。やもめたちはみな彼のところに来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。

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ガブリエル
タビタは、生前大切にしてきた人々に囲まれていました。当時夫に先立たれた女性は、立場が弱く貧しい暮らしをしていましたが、そのような境遇の彼女たちを思いやり、得意な裁縫をを生かして衣類を作りプレゼントしていました。女性たちは、タビタを失った言いようのない悲しみを共有しようと、ペテロにその品々を見せます。

タビタ息を吹き返す

使徒の働き 9章40〜42節

ペテロは皆を外に出し、ひざまずいて祈った。そして、遺体の方を向いて、

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ペテロ
タビタ、起きなさい
と言った。

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タビタを起こす使徒ペテロ
ファブリツィオ・サンタフェデ
ピオモンテ・デッラ・ミセリコルディア(ナポリ)
1611年

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タビタの蘇生(部分)
マゾリーノ・ダ・パニカーレ
サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂
1424年頃

すると彼女は目を開け、ペテロを見て起き上がった。
そこで、ペテロは手を貸して彼女を立たせた。そして聖徒たちとやもめたちを呼んで、生きている彼女を見せた。このことがヤッファ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた。

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グレース
タビタさんが、息を吹き返されて本当に良かった。女性たちは大喜びだったでしょうね。

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画像出典:Wikimedia Commons
※聖書箇所はすべて新改訳2017を使用しています。