長血を患う女性を癒されたイエス 12年間の病
今日は、婦人科の疾患をイエスに癒して頂いた女性についてお話いたします。
マルコ5章25節~27節
そこに、十二年の間、長血をわずらっている女の人がいた。
彼女は多くの医者からひどい目にあわされて、持っている物をすべて使い果たしたが、
何のかいもなく、むしろもっと悪くなっていた。
彼女はイエスのことを聞き、群衆とともにやって来て、うしろからイエスの衣に触れた。
あの方の衣にでも触れれば、私は救われる
血の問題を抱えた女性の癒し
パオロ・ベロネーゼ
Paolo Veronese
ウィーン美術史博物館
1570年
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この女性は婦人科の病により出血が止まらず、どのような事をしても治らない苦しみを12年間も過ごしていました。
当時このような病を抱えている女性は、”汚れている”とされ、人の集まるところや、礼拝にすら参加することが許されていませんでしたので、病の苦しみだけではなく、孤独な日々を送っていたことが想像できます。
当時このような病を抱えている女性は、”汚れている”とされ、人の集まるところや、礼拝にすら参加することが許されていませんでしたので、病の苦しみだけではなく、孤独な日々を送っていたことが想像できます。
12年間。。。若い女性として輝くような季節の全てを、この病との格闘に費やしてきたんでしょうね。。。。。
長血を患う女性を癒されたイエス イエスの衣の房
マルコ5章29節~30節
すると、すぐに血の源が乾いて、病気が癒やされたことをからだに感じた。
イエスも、自分のうちから力が出て行ったことにすぐ気がつき、群衆の中で振り向いて言われた。
だれがわたしの衣にさわったのですか。
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マタイの福音書とルカの福音書の同記事には『その衣の房に触れた。』と書かれていています。
衣の房というのは、ヘブル語で『ツィツィート』と呼ばれユダヤ人の男性が衣の四隅つける房飾りの事です。この房には613の結び目があり、モーセが神様より受けた613の戒めを表しています。
この房を衣に下げること自体が、神の民であるという意識と聖書のみ言葉を大切にするという意味がありました。現代ではタリートという祈りのショールに形を変え、四隅にはツィツィートが縫い付けてあります。
衣の房というのは、ヘブル語で『ツィツィート』と呼ばれユダヤ人の男性が衣の四隅つける房飾りの事です。この房には613の結び目があり、モーセが神様より受けた613の戒めを表しています。
この房を衣に下げること自体が、神の民であるという意識と聖書のみ言葉を大切にするという意味がありました。現代ではタリートという祈りのショールに形を変え、四隅にはツィツィートが縫い付けてあります。
イエス様の衣の房に触るというのは、神の子であるイエス様の言葉や祈りに触れるという意味もあるのですね。
ツィツィート(衣の房)
長血を患う女性を癒されたイエス 健やかでいなさい
マルコ5章31節~34節
すると弟子たちはイエスに言った。
ご覧のとおり、群衆があなたに押し迫っています。それでも
『だれがわたしの衣にさわったのですか。』
とおっしゃるのですか。
『だれがわたしの衣にさわったのですか。』
とおっしゃるのですか。
彼女は自分の身に起こったことを知り、恐れおののきながら進み出て、イエスの前にひれ伏し、真実をすべて話した。
イエスは彼女に言われた。
娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。
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本来、人の集まるところに来ることが許されていなかった女性なので、
イエスの衣の房に触れてこっそり帰るつもりだったのでしょう。
しかし、イエスは彼女を呼び止め、癒された事を皆に伝える場を作ってくださいました。
これからは癒された女性として、蔑まれたり差別されることなく、生き生きと生きていけるようにして下さいました。病だけではなく、社会的な立場にも癒しが及ぶようにして下さったのです。
イエスの衣の房に触れてこっそり帰るつもりだったのでしょう。
しかし、イエスは彼女を呼び止め、癒された事を皆に伝える場を作ってくださいました。
これからは癒された女性として、蔑まれたり差別されることなく、生き生きと生きていけるようにして下さいました。病だけではなく、社会的な立場にも癒しが及ぶようにして下さったのです。
最後にイエス様が語られた、”安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。”という言葉が心に沁みますね。。。
長血を患う女性を癒されたイエス 動画
Woman with lssue of Blood
長血を患う女性を癒されたイエス まとめ
- 婦人科の病で12年間苦しんでいた女性がいた。
- 沢山の医者に診察してもらっていたが、むしろ悪くなる一方だった。
- イエスが病気の人々を癒しているうわさを聞いて、イエスの衣に触れれば救われると信じる。
- ユダヤの律法により、彼女は人の集まる場所に来ることを許されていなかったが、群衆の中に紛れてイエスに近づきイエスの衣の房にふれる。
- 女性は直ちに癒される。イエスも自分から力が出ていったことに気が付く。
- イエスは彼女の信仰により癒されたことを伝え、安心し、苦しむことなく、健やかでいなさいと伝える。
- イエスの癒しは、病だけにとどまらず彼女の社会的立場も回復させるものとなった。