イエスが十字架に架かられた時、4人の女性達がそばで見守っていました。3つの福音書の記述を比較して、4人の女性について見ていきます。
イエスの十字架を見守った4人の女性 マタイの福音書
マタイの福音書 27:56
その中にはマグダラのマリア、ヤコブとヨセフの母マリア、ゼベダイの子たちの母がいた。
イエスの十字架を見守った4人の女性 ヨハネの福音書
ヨハネの福音書 19:25
イエスの十字架のそばには、イエスの母とその姉妹、そしてクロパの妻のマリアとマグダラのマリアが立っていた。
イエスの十字架を見守った4人の女性 マルコの福音書
マルコの福音書 15:40
女たちも遠くから見ていが、その中には、マグダラのマリアと、小ヤコブとヨセの母マリアと、サロメがいた。
3つの福音書の記事を比べてみると、十字架のそばには4人の女性が寄り添っていたことがわかります。書かれていることを総合してみると①イエスの母マリア ②マグダラのマリア ③ヤコブとヨセフの母(クロパの妻)マリア となり、それぞれ別々の表現で書かれていますが4人目の女性は④イエスの母の姉妹(サロメ)であったと言われています。
十字架降下
ファンデル・ウェイデン
プラド美術館(スペイン)
1435年頃
El_Descendimiento_by_Rogier_van_der_Weyden
左から、ヤコブとヨセフの母(クロパの妻)マリア、赤い衣装の男性はヨハネ、その隣はイエスの母の姉妹(サロメ)、下に倒れている青い衣装の女性は、イエスの母マリア、マグダラのマリアです。
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