少年イエスの絵画 Jesus among the Doctors

    少年イエスの絵画

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    ガブリエル
    イエスの少年時代の出来事について”ルカの福音書2章41節”に書かれています。聖書に記述があるのは、この箇所だけなのですが想像で描かれたものも含めて、沢山の美しい作品が遺されています。

    ルカの福音書2章40節

    幼子は成長し、知恵に満ちてたくましくなり、神の恵みがその上にあった。

    少年イエスの絵画① 

    ピントリッキオの作品

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    執筆のイエスとマリア
    ピントリッキオ
    フィラデルフィア美術館
    1490年代

    By Pinturicchio – Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=31598892
    母マリアの穏やかな表情と、可愛らしいイエスが執筆している様子が魅力的な作品です。イエスの頭に赤い植物が見えます。永遠の命を与える『いのちの木』として象徴されることから、木の芽として植物の形が加えられているのでしょう。

    少年イエスの絵画②

    ムリーリョの作品

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    天と地の三位一体
    バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
    ロンドン・ナショナル・ギャラリー
    1675-1682年
    By Bartolomé Esteban Murillo – distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH/Public Domain
    天の父、聖霊、イエスキリストの三位一体が画面上に描かれています。父なる神様の衣が風にゆれ、眩い光の天国から、地上に指令を送られているのでしょうか。左右で幼いキリストを支えるマリアと、ヨセフの様子、神様のお働きを支える天使たちの天で舞っている様子が素敵ですね。

    少年イエスの絵画③ 

    ラトゥールの作品

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    大工ヨセフ
    ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
    ルーブル美術館
    1642年頃
    La Tour・Public domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=540154
    大工である地上の父ヨセフが、錐で木材に穴をあけている横で無邪気にその真剣な顔を見つめる幼子イエス。蝋燭の大きな炎が、二人の表情を照らし出しています。錐自体も十字架の形をしていますが、錐からイエスの膝まで、そして蝋燭からイエスの足までの形をつなぐとやはり十字になり、この後の出来事を暗示させます。

    また、ヨハネの福音書に「すべての人を照すまことの光があって、世にきた」とあるように、光としてのイエスを中心に明暗が構成されています。

    少年イエスの絵画④

    ジョン・エヴァレット・ミレー『両親の家のキリスト』

    blank両親の家のキリスト
    ジョン・エヴァレット・ミレー
    1849ー1850年
    テート・ギャラリー・ロンドン
    John_Everett_Millais_-_Christ_in_the_House_of_His_Parents

    作品の解説をこちらの記事にまとめました。

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    教師たちと語らう少年イエス

    ルカの福音書2章41節~47節

    さて、イエスの両親は、過越の祭りに毎年エルサレムに行っていた。
    イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習にしたがって都へ上った。
    そして祭りの期間を過ごしてから帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。両親はそれに気づかずに、
    イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを進んだ。後になって親族や知人の中を捜し回ったが、
    見つからなかったので、イエスを捜しながらエルサレムまで引き返した。
    そして三日後になって、イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
    聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていた。

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    ガブリエル
    12歳の頃のイエス様の聖書記事です。現代のユダヤ文化では男の子は13歳、女の子は12歳で成人のお祝いをしますが、イエス様の頃はまだそのような儀式はありませんでした。でも現代日本の感覚よりも、随分大人びていたようです。
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    少年イエスの絵画⑤

    デューラー『少年イエスと学者たち』

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    少年イエスと学者たち
    アルブレヒト・デューラー
    ティッセン=ボルネミッサ美術館(スペイン)
    1506年
    Albrecht Dürer – pQHFFSkmA9CYuA at Google Cultural Institute, zoom level maximum, Public domain
    ふっくらとした頬のあどけなく、でも知的な表情をしたイエスが描かれています。周りの学者たちの表情は驚いている様子、真剣に聞いている様子、怒っている様子、妬みの表情など様々です。純粋で無垢に描かれているイエスのと対照的です。また、中央のイエスと学者の手を中心に渦を巻くような構図に描かれていて、話の内容が展開していく様子が視覚化されているようにも見えます。

    少年イエスの絵画⑥

    ヴェロネーゼ『少年イエスと学者たち』

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    少年イエスと学者たち
    パオロ・ヴェロネーゼ
    プラド美術館 1560年頃
    Paolo Veronese – http://www.museodelprado.es/typo3temp/pics/2ce71c7a65.jpg, Public Domain
    美しく描かれた神殿の内部の中央にイエスが、天を指さし説教しているように見えます。向こう側に入口が描かれ、到着してこちらに向かっているマリアとヨセフの姿が見えます。

    ルカの福音書2章48節~52節

    両親は彼を見て驚き、母は言った。

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    マリア
    どうしてこんなことをしたのですか。見なさい。お父さんも私も、心配してあなたを捜していたのです。
    すると、イエスは両親に言われた。
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    イエス
    どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか。
    しかし両親には、イエスの語られたことばが理解できなかった。
    それからイエスは一緒に下って行き、ナザレに帰って両親に仕えられた。母はこれらのことをみな、心に留めておいた。
    イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。

    少年イエスの絵画⑦

    フランツ・フランケン『少年イエスと学者たち』

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    少年イエスと学者たち
    フランツ・フランケン
    聖母大聖堂(ベルギー) 1587年
    Frans Francken the Younger / Public Domain

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    ガブリエル
    イエスが無事であったことを確認しホッとしたマリアは、何事もなかったように教師たちの真ん中で対話するイエスに、心配してた気持ちを伝えます。イエスは神殿は父なる神様の家で、そこに神の子が居ることは、ごく普通のことなので安心してほしいという思いを伝えます。

    少年イエスの絵画⓼

    ハント『神殿での救世主の発見』

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    神殿での救世主の発見
    ウィリアム・ホルマン・ハント
    バーミンガム美術館(イギリス)
    1860年
    William_Holman_Hunt_-_The_Finding_of_the_Saviour_in_the_Temple
    神殿のイエスを発見した直後のことが描かれています。ハントが中東旅行中にヒントを得て、1854年から55年に制作をはじめ5年の制作期間が費やされました。現地のモデルを用いて描きたかったようですが、結果的にイギリスに帰ってから、モデルを見つけ完成させました。丹念に描かれた建物の装飾や絨毯の模様に取材した中東の香りがよく表現されています。右端の建物の外に一人髭の男性が座り手を上げ祈っていますが、ハント自身によく似ています。ひょっとしたら、絵の隅っこに、この出来事に参加している自分を添えたのかもしれません。

    少年イエスの絵画⑨

    フランシス・ヘルミンスキーの少年イエス

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    神殿の少年イエス
    フランシス・ヘルミンスキー
    Church of the Good Shepherd
    (ペンシルバニア州)   1896年
    Francis Helminski/ CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)

    少年イエスの動画

    イエスの誕生に関する記事

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    ※聖書箇所はすべて新改訳2017を使用しています。