シメオンと女預言者アンナ
イエスが生まれてから40日の後、ヨセフとマリアはイエスを神殿に連れて行きました。最初に生まれた子供は神様に献るというモーセの律法による儀式のためでした。
そこで、シメオンという敬虔な老人と女預言者アンナに出会います。聖書個所を見てみましょう。
イエス神殿で献げられる
ルカの福音書2章22節~24節
そして、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子をエルサレムに連れて行った。
それは、主の律法に「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」と書いてあるとおり、幼子を主に献げるためであった。
また、主の律法に「山鳩一つがい、あるいは家鳩のひな二羽」と言われていることにしたがって、いけにえを献げるためであった。
Pierre-Imbert Drevet – Fogg museum,
『キリストの神殿奉献』
フォッグ美術館
シメオンの預言
ルカの福音書2章25節~35節
そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルが慰められるのを待ち望んでいた。また、聖霊が彼の上におられた。
そして、主のキリストを見るまでは決して死を見ることはないと、聖霊によって告げられていた。
シメオンが御霊に導かれて宮に入ると、律法の慣習を守るために、両親が幼子イエスを連れて入って来た。
シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
シメオンは両親を祝福し、母マリアに言った。
あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります。それは多くの人の心のうちの思いが、あらわになるためです。
シモン・ヴーエの作品
『キリストの神殿奉献』
シモン・ヴーエ
ルーブル美術館
1640-1641年頃
フラ・バルトロメオの作品
『キリストの神殿奉献』
フラ・バルトロメオ
美術史博物館(ウィーン)
1516年
Fra_Bartolommeo_-_The_Scene_of_Christ_in_the_Temple
アンナの預言
ルカの福音書2章36節~39節
また、アシェル族のペヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。この人は非常に年をとっていた。処女の時代の後、七年間夫とともに暮らしたが、やもめとなり、八十四歳になっていた。彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって、夜も昼も神に仕えていた。ちょうどそのとき彼女も近寄って来て、
両親は、主の律法にしたがってすべてのことを成し遂げたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰って行った。
レンブラントの作品
Rembrandt Harmensz. van Rijn- Public Domain,
『女預言者アンナ』
美術史博物館(ウィーン)
1639年
Rembrandt Harmensz. van Rijn- Public Domain,
『神殿のシメオン』または『シメオンとアンナ』
レンブラント・ファン・レイン
ハンブルク美術館
1627-1628年
イエス様にお会いした時の喜びも桁違いだったんだろうね。
ハンス・ホルバインの作品
By Hans Holbein the Elder – Public Domain,
『キリストの神殿奉献』
ハンブルク美術館
ハンス・ホルバイン
1500-1501年
シメオンとアンナ まとめ
①イエスが生まれて、40日後にヨセフとマリアはイエスを神様に献げるというモーセの律法に従い神殿に行きました。
②神殿で、シメオンとアンナという救い主をずっと待ち望んでいた敬虔な人たちと出会います。
③それぞれが、イエスについて神様から預った言葉を語ります。